生地の素材と種類について
製作をご検討いただけるお客様へは、生地見本をお送りさせていただきますので、まずはTシャツ生地にはどんな素材・種類・厚みがあるのかご案内します!お好みの素材や生地を見つけてくださいね!
コットン(綿)
定番の素材です。コットンは肌触りがよく、Tシャツの他にタオルや布団などにも使用されることが多いです。吸水性が高いため、汗染み・濡れると肌に張り付くというデメリットがあります。
ポリエステル
化学繊維の一つで、速乾性と形状安定性に富んでいます。また熱にも強いです。汗をかいてもさらっとしているので運動目的のTシャツによく使用されます。
化学繊維ならではの肌触りと静電気が起きやすいことがデメリットです。
レーヨン
シルク(絹)に似せて作られた再生繊維。ドレープ・光沢に富んでおり、吸湿性が良いので夏でもさらっと着用できます。また毛玉ができにくいのも特徴です。
ただ取り扱いが難しく、水に弱く縮みやすい、シワになりやすい、シミができやすいなどのデメリットがあります。
ポリウレタン
かなり強い伸縮性があります。例えばコットン100%の生地はほぼ伸びないのに対し、コットン98%にポリウレタン2%を混ぜただけで、かなりの伸縮性が見られます。
ただ摩擦や湿気にも弱く、かなり劣化しやすい生地です。ポリウレタンが劣化すると繊維が切れて毛羽立ったような状態になります。
ナイロン
摩擦に強く伸縮性にも富んだ生地です。またシワになりにくく水にも強く天然繊維に比べてかなり軽いのが特徴です。
デメリットは、吸湿性が悪く汗などで蒸れてしまうこと、熱に弱いこと、日光などで黄変することが挙げられます。
生地の種類
平編み(天竺)
よこ編みの基本的なもので天竺と呼ばれることが多いです。表目と裏目がはっきり分かれていて、表裏がわかりやすいのが特徴。
よこ方向の伸縮性が大きく、きじからで取り扱っている生地もこの天竺という生地が多く、Tシャツの「身頃」に使用しています。
裏毛編み
地糸の他に裏毛糸を使用して編みます。表面には地糸の網目があらわれ、裏面には裏毛糸のループが浮くように編まれています。
厚地で保温性に富んでいるので、トレーナーなどに使用することが多いです。
両面編み(スムース編み)
両面編みの生地で表裏とも平編みのような外観を持ちます。肌着などにも使用される生地です。
鹿の子編み
鹿のこ(カノコ)の模様に似ていることから付けられました。表面に凹凸があり通気性が良いためスポーツウェアやポロシャツなどに使用されることが多いです。平編みに比べて伸縮率が少ないです。
ゴム・リブ編み(フライス・テレコ )
よこ方向の伸縮性が平編みよりも大きく、総称してゴム編みリブ編みと呼ばれます。弊社では主に袖口や衿ぐりの部分に使用します。
フライス は表面がフラットになっていますが、表裏とも縦に筋が入ったように編まれています。テレコはフライス よりも凹凸があり、あぜが入った表面になっており、フライス よりも厚みがあるイメージです。
Tシャツの「襟」部分に使用することが多いです。
Tシャツの厚み・オンスについて
Tシャツの厚みは基本的にオンス(ounce, 記号:oz)という単位で表示されます。
では、オンスとは一体どう量るの?
まず、オンスとは重さのこと。1オンスは、1ヤード四方が約28.35gになります。
単純に考えると1ヤード四方に糸がギュッと詰まって密になっているものや、糸自体が重い、太い方が重くなります。
なので、オンス数が大きいほど分厚く感じるというわけです!(生地の糸や素材にもよるので一概には言えませんが・・・)
オンスによって大体の厚みが決まるので、”オンス=厚み” というのも間違いではありません。
ですが正確には”オンス=重さ” になります。
具体的なオンスの指定はできません!5オンスがいいな〜!とご希望をいただいたら、4.5~6オンスくらいの生地見本が届く感じです。
基本的にはスタッフの肌感で選ばせていただいきますので、大体で見ていただけると幸いです!